産卵場所は池にはり出した木の枝で、
カップルになったカエルたちは
木に登って準備します。
ちょうどいい場所を見つけると
メスは卵を寒天状のぬるぬるした
ものにつつんで産み、オスはそれを
後肢で何度も撹拌、やがて
白い泡の塊(卵塊)なります。
卵塊は外側から乾いていきますが、
湿った泡に守られた卵は約1週間で
オタマジャクシになっていきます。 オタマジャクシが下の水辺に落ちる
には、乾いた卵を溶かす雨の助けが
必要なので、晴れが続くと卵塊が
乾燥し、中のオタマジャクシが
死亡してしまうこともあります。
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約2ヶ月で両肢が出そろい、子ガエルは
上陸します。
モリアオガエルは、産卵の時期に水辺に
集まってくるまでの間どこでどのような
生活をしているのか、はっきりわかって
いません。
モリアオガエルは決して数の少ない生き物
ではありませんが、湿原など限られた場所
に生息しているため環境が壊されて、生息
できなくなっているところもあります。
実際、ここのカエルたちも、ハイカー達で
賑わう八丁池から安息の地を求め
引越してきたと言われています。
どうか大切に見守ってあげて下さい。
(一部 『日本かえる図鑑』文―総合出版より)
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